症状が症状を呼ぶ

悩む男性

医者に行くべきか否か

うつ病の症状として、倦怠感や興味の喪失などがあげられます。これらの初期サインとして、見逃せないのが朝刊シンドロームです。一般的に、サラリーマンは何らかの新聞を出勤前に読み、それが生活リズムをつかさどっていることも多くあります。また、それが情報や話のタネになることがほとんどです。しかし、うつ病になるとまず日内変動の症状が出て、朝は調子が悪くなります。そこへ、興味の喪失などが加わることにより、新聞を読まなくなります。一方で、サラリーマンのように朝の新聞閲覧が習慣ではない人は、朝ドラやワイドショーなどのテレビを観なくなるというのも一つの傾向です。エネルギーも活気もなくなり、沈滞モードに入ってしまうと、当然、集中力もなくなってきます。そのため、新聞やテレビなどをじっとみることができなくなります。加えて、仕事や家事の能率は、著しく低下することがほとんどです。そこで、自己嫌悪に陥るとうつが濃縮することも珍しくなく、集中力の低下は、記憶力の低下も招きがちです。ここまで、悪化させないためにも、初期症状のサインを見逃さないことは非常に重要です。特に、高齢になってくると、気だるさや物覚えの悪さは老齢化故と考えがちですので、受診が遅れないように気を付けなくてはなりません。うつ病を疑ったときに、最初にすることは、今の状態が医師の手助けが必要な段階に至っているかの判断です。この時、基準にしたいのが、睡眠の質の悪化と情緒の不安定さです。睡眠に関しては、寝つきが悪いだけなら、少し経過をみても問題ありません。しかし、夜中や明け方近くに目が覚めたり、目覚めた瞬間から心配なことをぐるぐる考え続けてしまうようなら注意が必要です。目覚めると胸が苦しくなる、30分以上寝付けないという状態が毎日続くようなら、これは医師の手助けが必要な状態です。こうした状態は、脳の興奮が収まらないために、睡眠が妨げられているものであり、うつ病の初期症状である可能性が高くなります。病気の早期発見と睡眠の改善のためにも医療機関を受診することが大事です。また、もともと穏やかな性格の人が、ささいなことで機嫌を損ねるようになるというのは、情緒のコントロールが不良状態に陥っています。テキパキと仕事をこなしていた人が、仕事の負荷に耐えかねて泣き出すというのも同様です。男性は、感情を爆発させたり、逆にむっとして黙り込みがちです。一方、女性は残業中や、帰りの電車で無意識のうちに涙を流していることが多くあります。こうした症状がみられたら、医療の手助けが必要な段階です。自力で治すことが難しいですので、きちんとした診断を受け、適切に治療を行っていくためにも医療機関への受診が必要です。